「夜空の明るさ」の研究って?
「山間部ではキレイに見える星空が、市街地では見えない・・・。」これに疑問を持った夜空の明るさ研究チームは2002年に研究を開始し、今年で13年目になります。
自作機器、SQMを用いて夜空の明るさを数値化し、気象条件、SPM・光化学オキシダント・黄砂などの環境指標が夜空の明るさに大きく影響を与えていることを突き止めました。また、北九州市内の夜空の明るさを地形図に落とした「北九州1/5万等光度曲線地図」を製作し、夜空の明るさを可視化しました。
さらに、夜空の明るさの水平・垂直変化の比較も行っています。昨年は北九州工業高等専門学校と協力し、気球を使った夜空の明るさの高度変化について考察しました。
北部九州の限界の暗さも調べ、英彦山で観測された値が世界的にも暗いことが分かりました。今年は「光害の数値化」を行うため、全国から集められたデータの解析を行い、公式の作成を試みています。